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Tuesday, March 31, 2020

「情報少ない」浜松市民不安 新型コロナ、現行公開基準に課題|静岡新聞アットエス - @S[アットエス] by 静岡新聞

新型コロナウイルスの感染者確認を発表する浜松市の鈴木康友市長=28日、市役所

 新型コロナウイルスの感染者が判明した浜松市で、市の情報公開の内容に市民から不安の声が上がっている。市は31日までに、感染した男性から聞き取った行動履歴などを発表したが、公開された情報は限られ、任意調査の限界を露呈した。発症の前後で基準が異なる現行の情報公開の在り方に課題も浮かび上がった。
 鈴木康友市長が28日に感染者確認を発表した後も市は、詳細な訪問先や居住区、濃厚接触者となった同居者の人数などを明かさなかった。男性が調査協力の「条件」として、非公開を求めたためという。
 発症前の2週間以内に訪れた店舗名や乗車した新幹線の便名、降車駅などの公表も「2次感染につながる恐れは低い」として見送った点も物議を醸した。
 「住んでいる区や行動経路は公表すべき。分からないままだと余計に不安」。今春から小学生になる娘(6)を持つ同市西区の自営業女性(34)は懸念を口にした。同市中区で自治会長を務める男性(65)は個人情報保護の必要性に理解を示しつつ「行動経路をもっと細かく言ってほしかった。自分と関わりがあったかを確認できれば安心できるのだが」と顔を曇らせた。
 行動履歴の公開について、国は基本方針などで他者への感染可能性が低いとされる発症前段階の行動は公表する必要はないとの見解を示している。運用は自治体の判断だが、これが一つの目安となっている。
 市には市民から問い合わせが寄せられているというが、市生活衛生課の担当者は調査への協力が努力義務で信頼関係の構築が必須と説明。「本人が望まない情報の公開は現状では難しい」とした。
 大阪薬科大感染制御学研究室の駒野淳教授(感染制御学)は「当該地域初の感染の確認で、住民の混乱や地域への偏見などネガティブな影響を懸念したのでは」と市の対応に一定の理解を示しつつ、「刻々と変化する状況に合わせ、市民に必要な情報の内容も変化する」とも指摘した。

 ■静岡県、接触者いれば積極公表
 感染者情報のうち特に県民の関心が高い当事者の行動履歴。静岡県内で新型コロナウイルス感染者が新たに3人確認された31日、県は「濃厚接触者がいる、またはいる可能性がある場合は積極的に行動履歴を公表する」との姿勢を明らかにした。
 県疾病対策課の後藤幹生課長は「これまでの県内感染者の経路はおおむね県外や国外と判明し、市中で流行が起きている状態ではない」と指摘。その上で「感染経路の不明なケースが増えれば感染者の急増を引き起こしかねない」と危惧。こうしたケースでは詳細な行動履歴を明らかにする可能性も示唆した。

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